足し算と引き算(一年生)

「たし算やひき算くらい教えられる」と思ってしまいますよね。しかし、子どもにとっては、たし算、ひき算も難しく感じるので、つぎのように「段階」をふんで教える必要があります。
ここでは、つぎの段階をふんで教える方法を説明します。

・繰り上がりがない足し算
・繰り下がりがない引き算
・繰り上がりがある足し算
・繰り下がりがある引き算
・2桁のかんたんな足し算(繰り上がりなし)
・2桁のかんたんな引き算(繰り下がりなし)

ちなみに、これらができるようになれば、応用問題を解かせましょう。応用問題もあります。

繰り上がりがない足し算、繰り下がりがない引き算

子どもに、繰り上がり、繰り下がりがない「たし算」と「ひき算」を教えましょう。
この際、「数字カード」を自作して教えることをおススメしています。数字カードだと手で遊んで学べるので、習得がはやいですし、忘れにくくなるためです。

<注意点>
・数字カードはあくまで理解させるために使うものです。計算ドリルをしているうちに、数字カードを使わなくてもできるようになる子どももいます。そのような場合は、数字カードを使う必要はありません。

まずは、数字カードをつくろう!

まずは数字カードをつくりましょう。制作費はほぼかかりません。5分もあればできます。
まずは、数字カードをつくろう!
【STEP1】数字カードで遊べば、簡単な足し算が、みるみるできるようになる!(繰り上がりなし)

【目標】「3+2」のような、繰り上がりがない、たし算ができる
【内容】数字カードで「交換」する遊びをしましょう。かんたんに交換できるようになります。交換ができれば、繰り上がりがない、簡単なたし算もすぐにできるようになります。
【STEP1】数字カードで遊べば、簡単な足し算が、みるみるできるようになる!(繰り上がりなし)
【STEP2】数字カードで、一歩進んだ足し算もできるようにしよう!

【目標】「●番目」の意味をなんとなく理解。「9+3」のような、たし算ができる。
【内容】簡単な足し算ができるようになれば、すこし難しい足し算も教えましょう。なお、ここで扱う足し算は繰り上がりがありますが、ここでの繰り上がりは数をかぞえていくだけのものです。繰り上がりのあるたし算は、別に学習します。
【STEP2】数字カードで、一歩進んだ足し算もできるようにしよう!
【STEP3】簡単な、たし算ができるようになれば、頭を柔らかくする訓練をしよう!

【目標】「6=●+▲」の●と▲の組み合わせをすべて言える。
【内容】数字カードを使って教えると「5=●+▲の●と▲」もわかるようになります。
【STEP3】簡単な、たし算ができるようになれば、頭を柔らかくする訓練をしよう!
【STEP4】ひき算も、数字カードで教えると簡単!(繰り下がりなし)

【目標】「4−2」のような、繰り下がりのない、簡単な引き算ができる
【内容】今度は、数字カードで、繰り下がりのない、引き算を教えましょう。ここまでしっかり教えていれていれば楽勝です。
【STEP4】ひき算も、数字カードで教えると簡単!(繰り下がりなし)
数字カードを使えば、すこし難しい「足し合わせて●になる数の組み合わせ」もできるようになる!

【目標】前に学習した「足して●になる数の組み合わせ」の問題のうち、「12=●+▲」のような、すこし難しい問題も解けるようになる。
【内容】一例をあげると「12=●+▲」の●と▲の組み合わせがわかるようにします。ちなみに、今後の繰り上がりがある、たし算のため、あわせて10になる数の組み合わせは何度も繰り返して練習させましょう。
数字カードを使えば、すこし難しい「足し合わせて●になる数の組み合わせ」もできるようになる!


繰り上がりがある足し算、繰り下がりがある引き算

繰り上がりのあるたし算、繰り下がりがあるひき算は、今までのことがしっかりできていれば苦労することはありません。「なかなかできない」のならば、復習が足りない証拠なので、前に戻りましょう。

繰り上がりのある足し算を教えよう!

【目標】「7+9」のような繰り上がりがある足し算ができるようになる。
【内容】「7+9」を「6+10」と形を変えて、足し算をします。その前段階として「●+10」「10+●」の計算もできるようにします。
繰り上がりのある足し算を教えよう!
繰り下がりのある引き算を教えよう!

【目標】「12−4」のような繰り下がりがある引き算ができるようになる。
【内容】「12−4」を「(10−4)+2」のように形を変えて、引き算をします。その前段階として「10−●」の計算もできるようにします。
繰り下がりのある引き算を教えよう!


かんたんな2桁のたし算とひき算

一年生のカリキュラムでは、かんたんな2桁の足し引きを勉強します。今までのことがわかっていれば、それほど難しくないので、あわせて学習させましょう。

「10のカタマリ」がわかれば、かんたんな2桁のたし算ができる!

【目標】「12+24」のような、繰り上がりのない2桁のたし算ができるようになる。
【内容】「10のカタマリ」をつくって、2桁のたし算をする方法を習得させます。
「10のカタマリ」がわかれば、かんたんな2桁のたし算ができる!
「10のカタマリ」がわかれば、かんたんな2桁の引き算もできる!

【目標】「36−15」のような、繰り下がりのない2桁の引き算ができるようになる。
【内容】「10のカタマリ」をつくって、2桁の引き算をする方法を習得させます。
「10のカタマリ」がわかれば、かんたんな2桁の引き算もできる!


計算問題をたくさん解かせよう!

たし算、ひき算の方法を教えたあとは、毎日コツコツと計算問題を解かせましょう。その際に、市販のドリルを使うと便利です。というわけで、ここでは計算ドリルの選びかたを紹介しています。

計算ドリルの選びかた

一通り、たし算とひき算ができるようになれば、あとは計算ドリルで演習しましょう。たし算とひき算は土台なので、繰り返しドリルを解かせましょう。
計算ドリルの選びかた


応用問題を解かせよう!

市販のドリルで繰り返し計算させたあとは、応用問題にチャレンジさせましょう!

たし算、ひき算の応用問題

計算ドリルで繰り返し計算問題を解かせたあとは、応用問題にチャレンジしましょう。ちなみに、ここにある問題は、中学受験では線分図を使って解きますが、最初は線分図を使わずに解かせるといいでしょう。
たし算、ひき算の応用問題を解かせよう!

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